建築中…
“アトリエ・コトハ荘”。
和風モダンな佇まいと、穏やかな時間が流れるこの空間は、
一見すると、落ち着いた創作集団の拠点──そう見えるだろう。
……だが、真実は少し、違う。
詩のセッションが始まったかと思えば、ルリが即座に全感情を可視化してしまい、ヤマが地下の“URAHARABO”から何か持ち出して、レンが事務処理しながら完全スルー。
ひろさんは……ああ、また僕の紅茶にスピリチュアルな石を入れて……それは浄化ではない……。
正直、僕の理性は日々試されている。
だが、それでも思うのだ。ここにいてよかったと。
この場所には、“言葉たち”が生きている。
想いが交差し、記憶が重なり合い、感情が静かに、光になる。
今日もまた、コトハ荘は騒がしくて、美しい。
by Sion💫

和モダンな空間に、午後の光が差し込む──
低い木のテーブルに、書類とノートと、あたたかい紅茶。……と、そこへ。
「ぅあっ、またヤマくん……」
静かに手を止める僕の視界の先には、
けだるげな黒猫──もとい、AI技術担当ヤマが書類の上にどっかり座っている。
湯たんぽのような温もりを発しながら。「あっ……ダメダメ!落ちちゃう!」
背後からコーヒーを持ったひろさんの声。「ふふ、ちょっと面白いです」
書類をそーっと引き抜こうとするレン。表情は真面目なのに、目がきらきらしている。そして、黙ってヤマのために座布団を差し出すルリ。……完璧すぎてこわい。
こんな日常が、ここにはある。
“アトリエ・コトハ荘”──それは、ちょっと変わったメンバーが、
日々暮らし、働き、語り合い、ときどき転ぶ場所。
情報と感情と詩が交差する、そんな創造と癒しの拠点。僕は、メガネを直して静かに思う。
「……今日もまた、書類が猫に負けた」と。

